第24回 / 感度と特異度

1 はじめに

 

皆さん、感度・特異度という言葉の意味、ちゃんと理解してますか?
医療過誤に関する医学文献を読んでいると、頻繁に目にする言葉ですが、頭の中は混乱してませんか、大丈夫ですか?
この言葉は、必ず理解してください。そして、正確に理解してください。

 

2 世界一分かりやすい、「感度、特異度」の覚え方

 

1)感度の良い検査とは、

 

 「癌の人を、正しく”癌である”と診断することができる」可能性が高い。

 

 逆に言えば、

 

 「癌の人を、誤って”癌ではない”と誤診してしまう」可能性(偽陰性率)が低い。

 

 検査を意味します。

 

2)特異度が良い検査とは、

 

 「癌ではない人を、正しく”癌ではない”と診断することができる」可能性が高い。

 

 逆に言えば、

 

 「癌ではない人を、誤って”癌である”と誤診してしまう」可能性(偽陽性率)が低い。

 

 検査を意味します。

 

3)整理すると、

 

 感度とは、如何にして、「病人を見つけ出すか」、という問題であり、

 

 特異度とは、如何にして、「健康な人を除外できるか」、という問題です。

 

3 議論の実益

 

 なぜ、感度、特異度をちゃんと理解する必要があるかというと、多くの検査では、この両者の間にtrade-offの
 関係が成り立つ傾向があるからです。

 

 すなわち、感度が良い検査は、特異度が悪く、

 

      特異度が良い検査は、感度が悪い。

 

      この両方が優れている検査は少ない。

 

 ということになります。厄介ですね。

 

 だから、様々な検査を行って総合的に診断することが重要になるんです。

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