医療事故弁護士法律相談センター(平成24年度解剖生理学・病理学試験問題)

 
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平成24年度解剖生理学・病理学試験問題
アヴァンセリーガルグループ医療事業部
 
 

■〔問1〕

小問@
A郡から適切な語句を選び、(  )内に入れなさい。

「身体に傷害性刺激が加えられたときに起こる組織の局所反応を( 1 )という。( 1 )は急性と慢性に分けられ、急性( 1 )は、臨床的に数日〜4週間で経過し、充血などの( 2 )、液体滲出、好中球を主とした( 3 )浸潤が強く認められる。
( 1 )の原因となる外部刺激は、生物学的因子、物理的因子、化学的因子の3つに区分される。

A郡−感染、腫脹、赤血球、血小板、炎症、リンパ球、白血球、呼吸障害、
循環障害、肝機能障害

小問A
生物学的因子の説明として正しいものは次のうちどれか。

  1. 化学物質によって起こる刺激
  2. 病原微生物の侵入によって起こる感染
  3. 圧迫や摩擦などの機械的刺激

■〔問2〕代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

1 細胞に取り込まれた栄養素から新しい生体物質を合成してエネルギーを貯蔵する過程を異化という。
2 生物が生命維持に必要な物質を取り入れ、利用・処理する過程で起こる化学反応を代謝という。
3 発生したエネルギーを消費することで細胞活動や体温保持を行っている。
4 エネルギーの収支という観点では、同化と異化は相対する反応である。
5 活動しているときには異化が同化を上まわり、発育や補修の際には同化が異化を上まわる。

■〔問3〕次の文章を読み、各小問に答えなさい。

「生命維持に必要な最小限の活動(心臓拍動・呼吸・尿生成・体温保持など)に用いられるエネルギー量を( 1 )という。具体的には、安静状態で消費されるエネルギー量として求められる。そのエネルギー量は年齢・性別・体格・季節・ホルモン・体温・月経などにより異なるが、日本人の平均では、成人男性で( A )、成人女性で( B )である。
労働やスポーツをすることによってエネルギー消費は亢進する。このような代謝を( 2 )といい、( 1 )量に対する比率として表される。

小問@
( 1 )、( 2 )にそれぞれ適切な語句を入れなさい。

小問A
( A )、( B )に入る数値の組み合わせとして正しいものは次のうちどれか。
1 A−1000kcal/日、 B−800kcal/日
2 A−1800kcal/日、 B−1100kcal/日
3 A−1500kcal/日、 B−1300kcal/日
4 A−1200kcal/日、 B−1200kcal/日
5 A−1400kcal/日、 B−1100kcal/日

■〔問4〕内部環境の恒常性に関する次の記述のうち、正しい記述の個数は何個か。

  1.  細胞内の主要電解質は、ナトリウムとカリウムである。 
  2.  血清pHの値は、約7.4に保たれている 
  3.  体内の環境を一定に維持しようとする仕組みをホメオスターシスという。

C 成人では、身体の体重の約60%が体液(水分)によって占められており、そのうち約40%が細胞内液、約20%が細胞外液である。 
D 肺機能障害によってCO2排出が低下すると、過剰なCO2によって体液の酸性化を招くことを呼吸性アシドーシスという。 
E 下痢などにより重炭酸イオンの喪失が起こって体液が酸性に傾くことを代謝性アシドーシスという。 
1 2個   2 3個  3 4個  4 4個  5 5個

■〔問5〕血液の成分と機能に関する次の記述のうち、誤っている記述の個数は何個あるか。

  1. 血液の液性成分は、pHを一定に保つ性質を有する緩衝液としての役割を果たしており、そのpHは弱酸性である。 
  2. 血液は、抗体や白血球を全身に送ることで、外部から侵入した異物や細菌に対する生体防御反応(免疫作用)を持っている。 
  3. 血液中に含まれる血小板や各種凝固因子によって、血管損傷部位の修復や止血に役立っている。 
  4. 造血幹細胞とは、赤血球と白血球を生成する元となる未分化細胞であるが、血小板の生成には関与していない。 
  5. 赤血球の寿命は約120日(4ヶ月)であり、老化した赤血球は赤脾髄において破壊される。 
  6. 白血球の中の「好中球」は、真っ先に炎症部位や感染部位に向かい、毛細血管壁から組織内に出て細菌を貪食する。

1 1個  2 2個  3 3個  4 4個  5 5個

■〔問6〕リンパ球に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 リンパ球は、免疫反応において主要な役割を果たす細胞で、Bリンパ球とTリンパ球に大別される。
2 キラーT細胞は細胞性免疫に属し、抗原を直接攻撃する。 
3 ヘルパーT細胞は、Bリンパ球の抗体産生を促進する。 
4 Bリンパ球は、抗原と出会うことで形質細胞に分化し、免疫グロブリン(抗体)の産生にあずかる。 
5 抗原情報は、サプレッサーT細胞に記憶される。 

■〔問7〕播種性血管内凝固症候群に関して簡潔に述べなさい。

■〔問8〕次の文章中の( A )に入る言葉を入れなさい。

「外来の異物・微生物と接触する以前から固体に備わっている感染抵抗性を( A )生体防御機構という。この( A  )とは、侵入物に対する無差別な排除機構を意味し、(    )とも呼ばれる。これに対し、一度感染することで異物を認識・記憶し、同じ異物に対して反応する免疫機構を(    )生体防御機構という
〔問9〕マクロファージに関する記述は次のうちどれか。
1 血液やリンパを巡る特殊なリンパ球で、癌細胞やウィルス感染細胞の破壊に働き、癌やウィルスの種類を選ばず、無差別に異常細胞を認識してこれを破壊する。
2 抗体が結合した細菌や細胞を破壊する役目をもつ物質であり、抗体の機能を補う。細菌などに結合して貪食されやすくする「オプソニン化」のほか、好中球などを呼び寄せる「走化因子」としての働きもある。
3 単球として血液中に存在する大型細胞で、好中球よりも遅れて局所に到達し、大食細胞となって組織に出る。また、貪食して得た異物の抗原情報をT細胞やB細胞に伝える抗原提示細胞としての役割も果たす。
4 ウィルス増殖を抑制する生体活性物質(サイトカイン)の一種である。
5 感染後2時間程度で血液中に増加し、組織に侵入した細菌やウィルスを貪食・消化する。そして、死滅した組織球や細菌の残骸と共に自らも死滅して化膿による膿を形成する。

■〔問10〕A郡の中から適切な語句を使用して、心血管系に関する次の文章の( 1 )から( 5 )までに入る語句を記入しなさい。

 「心臓のポンプは、左心室と右心室とからなり、左心室からは( 1 )を通って全身に血液が送られ、右心室からは( 2 )を通って肺へと血液が拍出される。左心室から全身に送られた血液は、上・下大静脈から( 3 )へと戻ってくる。この経路を( 4 )という。また、右心室から肺へと送られた血液は肺静脈から左心房へと戻る経路をとり、( 5 )と呼ばれる。

 A郡−肺循環、肺動脈、大循環、大動脈、内頸動脈、左心房、右心房

■〔問11〕心臓に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 冠状動脈とは、心筋を栄養するための動脈をいう。
2 冠状動脈には枝同士の吻合が豊富で、血管同士を連絡する側副路を多く備えている。
3 特殊心筋には自律的に収縮(興奮)する能力がある。
4 心臓は、心房中隔と心室中隔によって左右に分けられる。
5 心臓の刺激伝導系は、右心房の上大静脈開口部付近に位置する洞房結節から始まる。
〔問12〕心臓の弁に関するA郡とB郡の組み合わせに関し、誤っているものは次のうちどれか。

       A郡                 B郡

  1. 心房と心室との間にある弁        a  三尖弁
  2. 右心房と右心室との間にある弁      b  僧帽弁
  3. 右心室と肺動脈との間にある弁      c  房室弁
  4. 左心室と大動脈との間にある弁      d  大動脈弁
  5. 左心房と左心室との間にある弁      e  肺動脈弁

1 A−b  2 @−c  3 B−e  4 C−d  5 D−b

■〔問13〕冠状動脈に関する次の記述の(  )内に入る語句(語句は同一である)を入れなさい。

「冠状動脈、特に左冠状動脈は、(    )期に血流が増加するため、(   )期が短すぎると十分な血流を確保できなくなる。冠状動脈狭窄などがある場合の運動(心拍亢進)が危険であるのはこのためである。

■〔問14〕脈拍の異常に関する次の記述の(   )内に適切な語句を入れなさい。

1 心機能が亢進し、脈拍が100回/分を越えるものを(   )という。
2 脳圧亢進や迷走神経緊張などにより、脈拍が60回/分を下回るものを(   )という。
3 正常洞調律以外の脈を(   )という。

■〔問15〕心室中隔欠損症とはどのような病気か、簡潔に説明しなさい。

■〔問16〕心不全に関する次の記述にうち、誤っている記述の個数は何個か。

  1. 左心不全では、血流は肺循環系にうっ滞して肺うっ血を生じる。
  2. 心不全とは、心臓の機能低下により、必要な血液を拍出できなくなった状態をいう。
  3. 右心不全が起こると全身の静脈にうっ血が起こるため、頸静脈の怒張などが現れ、特に下肢などに浮腫を生じる。
  4. 心不全には、急激に発症する急性心不全と、徐々に機能低下を起こす慢性心不全がある。
  5. 左心不全から肺水腫を引き起こすと、ガス交換傷害から呼吸困難に陥る。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問17〕血管系に関する次の記述のうち、誤っている記述の個数は何個あるか。

  1. 心臓近くの太い動脈は筋性動脈と呼ばれ、弾性繊維よりも平滑筋が発達している。 
  2. 血流の本流とは別に吻合による循環連絡路がある場合、これを側副血行路という。 
  3. 静脈にはところどころに弁が備わっており、血流の逆流を防止することに役立っている。 
  4. 毛細血管では物質交換を活発にできるように、内皮細胞に多数の窓が備わっており、また血管壁の透過性も高い。 
  5. 吻合により、血管の一部に閉塞があっても他から血液供給を受けられるため、虚血性変化が起こるのを避けることができる。 

1 1個  2 2個  3 3個  4 4個  5 5個

■〔問18〕血圧に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 血圧は、大動脈で最も高く、末梢に向かうほど低くなる。 
2 動脈は、その弾力性によって血圧の低下を防ぐため、動脈の血圧は拡張期でも80mmHgに維持される。 
3 正常の動脈血圧は、およそ150〜80mmHgの範囲にあり、その上限値を収縮期血圧、下限値を拡張期血圧という。
4 脈圧とは、収縮期血圧と拡張期血圧の差を指し、通常は約50mmHgである。
5 血圧変動を左右する因子は、血液量、心臓の収縮力、血管の容量の3つである。

■〔問19〕血圧調節に寄与するRAA系(レニン、アンジオテンシン、アルドステロン系)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 血圧が低下すると、腎臓の糸球体からレニンというホルモンが分泌される。
2 レニンは、血液中のアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンTに変換する。
3 アンジオテンシンTは、血管壁に存在する変換酵素(ACE)によって、アンジオテンシンUに変換する。
4 アンジオテンシンUは、血管平滑筋を収縮させて血圧を上昇させるとともに、副腎のアルドステロン分泌を促す。
5 アルドステロンは、腎臓におけるナトリウムと水の排泄を促し、体液量を減少させることで血圧の上昇を促す。

■〔問20〕神経系に関する次の記述のうち、正しいものは次のうちどれか。

1 神経系は、入力情報の統合・処理に預かる中枢神経系と、生体各部と中枢神経との間で信号を伝える末梢神経系から構成され、脳は中枢神経に属し、脊髄は末梢神経に属する。
2 感覚情報や運動指令を伝える役割を果たす神経細胞は、神経膠細胞と呼ばれる。
3 ニューロンが他のニューロンに連絡する部分を軸索突起という。
4 脳に出入りする脳神経と脊髄に出入りする脊髄神経は、共に末梢神経系に属する。
5 神経組織における支持・栄養・代謝などに働く細胞をニューロンという。

■〔問21〕脳に関する次の記述の(  )内に適切な語句を入れた組み合わせとして正しいものはどれか。

「脳は、(@)・(A)・(B)・(C)・(D)に区分され、大脳は、さらに(E)、と(F)・(G)に分けられる(Eを終脳といい、FGを間脳ともいう)。
(A)、(B)、(D)をあわせて(H)という。
(H)は後方で(C)と連絡し、下方では(I)へと続く。」

1 @大脳、A中脳、B橋、C小脳、D延髄、E大脳半球、F視床、G視床下部、H脳幹、I脊髄
2 @大脳、A中脳、B橋、C小脳、D脳幹、E大脳半球、F終脳、G延髄、H間脳、I視床下部
3 @大脳、A中脳、B橋、C小脳、D脳幹、E大脳半球、F終脳、G視床、H松果体、I視床下部
4 @大脳、A中脳、B橋、C小脳、D脳幹、E大脳半球、F終脳、G延髄、H松果体、I脳梁
5 @大脳、A中脳、B橋、C小脳、D脳幹、E大脳半球、F終脳、G延髄、H松果体、I脳回

■〔問22〕大脳半球に関する次の記述の(  )内に適切な語句を入れた組み合わせとして正しいものはどれか。

「大脳半球は、左右一対あり、その間は(@)と呼ばれる溝で隔てられ、(@)の底部には左右半球を連絡する神経繊維の(A)がみられる。
大脳皮質の表面にはたくさんの(B)と(C)がみられ、特に明瞭な(B)としては(D)、(E)、(F)、(G)などがあり、大脳半球はこれらの溝により(H)、(I)、(J)、(K)、(L)、(M)の6つの脳葉に区分される。

1 @大脳縦裂、A脳梁、B脳溝、C白質、D中心溝、Eローランド溝、Fシルビウス溝、G外側溝、H前頭葉、I頭頂葉、J後頭葉、K側頭葉、L底頭葉、M中心葉
2 @大脳縦裂、A脳回、B脳溝、C脳梁、D中心溝、Eローランド溝、Fシルビウス溝、G外側葉、H前頭葉、I頭頂葉、J後頭葉、K側頭葉、L底頭葉、M中心葉
3 @大脳縦裂、A脳回、B脳溝、C脳梁、D中心溝、E外側溝、F側頭溝、G帯状溝、H前頭葉、I頭頂葉、J後頭葉、K側頭葉、Lローランド溝、M辺縁溝
4 @大脳縦裂、A脳梁、B脳溝、C脳回、D中心溝、Eシルビウス溝、F頭頂後頭溝、G帯状溝、H前頭葉、I頭頂葉、J後頭葉、K側頭葉、L島葉、M辺縁葉
5 @中心溝、A脳梁、B脳溝、C脳回、D大脳縦裂、E外側縦裂、Fシルビウス縦裂、G帯状縦裂、H前頭葉、I後頭葉、J中心葉、K島葉、L辺縁葉、Mローランド葉

■〔問23〕大脳皮質に関する次の記述のうち、誤っているものは何個か。

  1. 言語中枢には、運動性言語中枢と感覚性言語中枢がある。
  2. 運動性言語中枢はウェルニッケ領域といい、発語に必要な運動を支配する。ここが障害されると言葉を正しく発することができない。
  3. 感覚性言語中枢はブローカ領域といい、耳や目から入る言語の理解に関わる。ここが障害されると、話し言葉や書き言葉の理解不能を生じる。
  4. 辺縁葉は新皮質とも呼ばれ、食欲や性欲などの本能・情動といった動物本来の活動に関連する中枢として働く。
  5. 大脳半球の表層は、神経細胞に富む灰白質からなる。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問24〕呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 呼吸が低下すれば、代謝やCO2排出も低下するため、血液は酸性に傾いて呼吸性アシドーシスを生じる。
2 肺の空気を入れかえることをガス交換といい、体内で酸素と二酸化炭素を入れ替えることを換気という。
3 呼吸は延髄の呼吸中枢によって調節されている。
4 吸気時には、横隔膜は収縮することによって平坦化し、胸腔は下方へ広がる。
5 呼気は横隔膜や外肋間筋などの弛緩という受動的な運動で行われる。

■〔問25〕ガス交換に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 肺胞と血液の間のガス移動は、分圧の高い方から低い方へ向かう拡散現象によって起こる。
2 PaO2は動脈血酸素分圧を意味する。
3 O2と結合したヘモグロビンをデオキシヘモグロビンという。
4 PAO2は肺胞酸素分圧を意味する。
5 肺で取り込まれた大部分のO2は、赤血球中のヘモグロビンと結合して運搬される。 

■〔問26〕肝臓に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 肝臓は再生力や予備能力に富むが、全体の30%〜40%が障害されると症状が現れる。
2 胃や腸などの消化管からの血液は、それぞれ静脈を経由して門脈に注ぎ、肝臓へと送られる
3 肝臓には、薬物などの解毒作用があるが、炭水化物・蛋白質・脂肪などの栄養素の代謝は行わない。
4 肝臓は、胆嚢で産生された胆汁を濃縮する働きを担っている。
5 肝臓は、ビリルビンなどの血液凝固因子を産生しているが、肝機能が傷害されても出血傾向がみられることは少ない。

■〔問27〕膵臓に関する次の記述のうち、正しいものは何個あるか。

  1. 膵臓には、膵液を分泌する外分泌部と、ホルモンを分泌する内分泌部(ランゲルハンス島)からなる。
  2. 膵液には三大栄養素の消化に働く酵素を全て含んでいる。
  3. ランゲルハンス島は、糖代謝に関わるインスリンなどのホルモンを分泌する。
  4. 膵臓は、胃の後方に位置する。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問28〕腎臓の機能に関する次の記述の( A )に入る語句はどれか。

「腎臓の機能には、(  )の働きと( A )の働きとに大別される。(  )は血液を濾過して尿の元(原尿)を作り、( A )は原尿から再利用可能な成分を再吸収する。腎臓には1日1500リットルの血液が送られ、150リットルの原尿が作られるが、その99%は( A )で再吸収され、実際の尿として排泄されるのは1.5リットルほどである。尿の生成は(  )と( A )がバランスよく機能することで行われ、これにより体液の恒常性維持に働いている。」

1 糸球体  2 乳頭管  3 尿細管  4 集合管  5 腎孟

■〔問29〕血圧に関する以下の各小問に答えなさい。

小問@
血圧を表す次の式の( A )、( B )に適切な語句を入れなさい。

   血圧 = 心臓の拍出量 × ( A )

   心臓の拍出量 = 心収縮力 × ( B )

小問A 
〔    〕内の用語のうち、上記血圧の式の( A )を変動させる因子に関係するものは何個か。

〔交感神経、副交感神経、カテコラミン、アセチルコリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、大動脈中膜の弾性板、血液の粘性、レニン、アンジオテンシン、アルドステロン、アンジオテンシン変換酵素〕

1 2個  2 4個  3 6個  4 8個  5 10個

■〔問30〕心奇形のひとつであるファロー四徴候に関する以下の小問に答えなさい。

小問@
ファロー四徴候の四つの徴候を書きなさい。

小問A
ファロー四徴候の四つの徴候のうち、大動脈が右室と左室に跨るものを何というか。

■〔問31〕壊死(ネクロ−シス)とアポトーシスについて簡潔に説明しなさい。

■〔問32〕次のうち、臓器として完成した後に細胞分裂しないものはどれか。

1 骨髄  2 腺上皮  3 肝細胞  4 心筋細胞  5 造血幹細胞

■〔問33〕心筋梗塞に関する次の記述のうち、誤っているものは何個あるか。

  1. 心筋梗塞のために心筋細胞が壊死すると、次第に凝固壊死という状態になる。
  2. 心筋梗塞の場合は、皮膚の傷害などと違って、肉芽組織を形成するのに時間を要する。
  3. 梗塞巣では、マクロファージが壊死した心筋細胞の塊を少しずつ片付け、そこに肉芽組織が形成される。
  4. 壊死した心筋細胞が線維化し瘢痕化しても、線維に置き換えられた部分の心筋細胞は収縮機能を回復することができる。
  5. 心筋梗塞を起こした血管は狭窄しているので、再び心筋梗塞を起こすリスクは高くなっている。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問34〕脳梗塞に関する次の記述のうち、誤っているものは何個あるか。

  1. 脳梗塞では、梗塞部分の修復に必要な細胞成分や蛋白質が水分と共に血管外に出てしまうため、局所に脳浮腫が発生する。
  2. 脳浮腫とは、脳が腫れた結果、その一部が頭蓋骨にある隙間からはみ出すことをいう。
  3. 脳ヘルニアによって呼吸や循環を司る延髄が圧迫されれば死に至ることもある。
  4. 壊死した神経細胞は、心筋梗塞の場合と同様に、凝固壊死して線維化・瘢痕化という修復過程をたどる。
  5. 脳梗塞の場合は、心筋梗塞の場合と異なり、肉芽組織はみられない。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問35〕〔    〕内から適切な語句を選び、肝硬変の発症機序に関する次の文章の(   )内に適切な語句を入れなさい。

「1回の傷害であれば、肝臓は元通りに修復するが、( 1 )的な傷害では元通りに修復するのは困難となる。( 1 )的な傷害によって肝細胞の( 2 )が邪魔されると、他の臓器と同様に、壊死した肝細胞を片付け、そこに( 3 )が増生し、最終的に( 4 )を形成することになる。但し、ここで肝臓が他の臓器と異なるのは、活発な( 2 )能力を持っていることである。( 1 )的に肝臓の傷害が繰り返されても、肝細胞はあきらめることなく( 2 )しようとする。そうすると、一方では、( 3 )→線維化→瘢痕形成を起こしながら、他方では( 2 )を繰り返すという状態になる。このような無秩序な修復と( 2 )が繰り返された結果が肝硬変である。」

〔再生、線維性瘢痕、肉芽組織、急性、慢性、突発〕

■〔問36〕細胞の肥大、過形成、萎縮に関する次の記述のうち、誤っているものは何個あるか。

  1. 細胞分裂しない細胞で構成された臓器や組織では、負荷がかかると細胞のサイズが大きくなってその負荷に対応しようとする。
  2. 負荷や刺激が加わったときに細胞のサイズが大きくなることを過形成という。
  3. 負荷や刺激が加わったときに細胞のサイズは変わらずにその個数が増えることを肥大という。
  4. 萎縮には細胞の数が減る場合、細胞のサイズが小さくなる場合がある。
  5. 肥大は、細胞の増殖にストップがうまくかからず、アポトーシスがうまく起きない状態である。
  6. 心筋細胞は、肥大するとそれを栄養する血管も太くなるので、心肥大自体が心筋虚血に結びつくことはない。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問37〕動脈硬化に関する次の記述のうち、正しいものは何個あるか。

  1. 血液に脂質が過剰に存在する高脂血症の状態では、血管壁に脂質がつきやすくなる。
  2. 血管の壁に余計な圧がかかる高血圧は、内皮細胞を傷害して動脈硬化を招く因子となる。
  3. 粥状硬化症とは、血管の内膜にたまった脂質や、それを取り込んだマクロファージのかたまりによって形成されている。
  4. マクロファージの処理能力を超えた脂質があると、マクロファージが脂質を食べ過ぎて太りすぎになり、血流に戻れなくなってたまってしまう。
  5. 動脈硬化には、軟らかい状態のまま粥腫が大きくなっていく場合と、粥状硬化症から硬い動脈硬化に変化していく場合がある。

1 1個  2 2個  3 3個  4 4個  5 5個

■〔問38〕心筋梗塞のメカニズムに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 心筋梗塞を起こすのは、硬い動脈硬化の方であると考えられている。
2 突然の血管の閉塞には、動脈硬化による血管の狭窄ばかりではなく、血栓の形成が関与している。
3 心臓の大部分を養っている太い冠動脈が完全に閉塞してしまうと、心筋梗塞(心筋の壊死)に至る前に心臓突然死を招くことがある。
4 未だ心筋壊死に至っていなくても心臓突然死を招くのは、酸素を受け取れなくなった心筋細胞が異常な電気的刺激を発生して心室細動を引き起こすからである。
5 冠動脈の粥腫の崩れにより、急激に血栓が形成された結果として生じる疾患を急性冠症候群といい、急性心筋梗塞もこれに含まれる。

■〔問39〕炎症反応に関する次の記述のうち、誤っているものは何個あるか。

  1. 炎症は、疾病の外因・内因に対して、それを排除しようとする「身体の防御システム」である。
  2. 発赤、発熱、腫脹、疼痛を炎症の4主徴という。
  3. 炎症反応が起こると、刺激に対応する物質の輸送路を確保するため、動脈と静脈はともに拡張する。
  4. 炎症反応の原因となっている刺激は血管外にあるので、刺激に対処する物質が血管の外に運び出されやすくするために、血管透過性が高まる。
  5. 炎症は障害ではなく反応である。

1 0個  2 1個  3 2個  4 3個  5 4個

■〔問40〕悪性腫瘍に関する次の記述のうち、正しいものは何個あるか。

  1. 上皮から発生するものを肉腫といい、上皮以外から発生するものを癌という。
  2. 癌細胞においてもアポトーシスは機能している。
  3. 癌細胞の増殖が基底膜を破って上皮よりわずかに外に浸潤しているものは微小浸潤癌と呼ばれ、多くの臓器では早期癌と評価される。
  4. 癌細胞の増殖が上皮内に留まっている段階のものは浸潤性がないので、我が国では癌とは評価されていない。
  5. 国際がん連合の定めたTNM分類のNは多臓器への転移を意味する。
1 1個  2 2個  3 3個  4 4個  5 5個
 
         
       
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