今回は金ア弁護士が医療過誤(患者側)の弁護を手掛けるようになったきっかけや、その後の医療過誤専門部署の設置や医学博士になるまでのお話などを伺いました。
弁護士の仕事には色々な分野がありますが、弁護士であれば誰でも出来る、またはどの弁護士に依頼しても結果が変わらないような分野ではなく、専門的な知識がなければ出来ないような特殊な分野は何かないだろうかと考えた時に、ちょうどその頃TVでやっていた唐沢寿明さん主演の「白い巨塔」というドラマを見て、医療過誤事件に興味を持ったのがきっかけです。
初めに、医療過誤事件を扱うにはまず、医学を勉強しなくてはならないと思い書店に行き、まずは基礎から学ぼうと「基礎医学」の本を購入して読んだのですが、基礎医学って「
医学の基礎」という意味ではなくて、「基礎」と「臨床」に分かれている、ようは「臨床」ではない方の事だったんですね。
「基礎医学」というのは化学などを研究する人間を相手にした生物学の学問で、とても難しいうえに、医療過誤裁判ではほとんど役に立たない勉強をした苦い思い出があります。
医学部に行って医師免許も取ろうかとも考えたのですが、医学部に行くと6年間かかるため、これだと一旦弁護士を辞めなくてはいけなくなるので、医学部の上にある「大学院」の博士課程で四年間勉強し、医療を学び医学博士の資格を取りました。
ちなみに当弁護士法人の医療事業部には、このは医学博士の資格を持つ医療過誤専門弁護士が私を含め現在3名おります。
多くの弁護士が苦手な分野でもある医療事件なのですが、これが出来るようになると専門家としての自分のポジションが高められますし、医療過誤で患者側(被害者側)の弁護を専門的にきちんとやっている弁護士は少数派です。
また、医療での多くの事件では患者さんが亡くなったり、重篤な後遺症が残ったりと、患者さんのみならず、そのご家族の方にもその後の人生に大きな影響を与えることが多い事件ですので、そういった意味でもものすごくやりがいのある分野です。
尚、現在当弁護士法人には、医学博士を含む医療過誤専門の弁護士が8名在籍しており、初回のご相談も無料で行っております。医療過誤でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。