こちらは患者さんの為の医療講座「第1回 / MRSAと医療事故」のページです
目的:
代謝性アシド−シスのケースで
陽イオン(+)と陰イオン(−)の差(ギャップ)を見る。
@ギャップが正常値
Aギャップが正常値を超えて増大
に分けて考える。
計算式:
AG=Na − (Cl + HCO3)
陽イオン 陰イオン
正常値(基準値):
8〜16mmol(15で考えると便利)
@AG<15→AG正常の代謝性アシド−シス
AAG>15→AG増大の代謝性アシド−シス
@AG正常の意味は、
AG=Na − (Cl + HCO3)
アシド−シスなのでHCO3は↓
Clが↑となれば相殺され、(Cl + HCO3)の値は変わらず。
※AGが正常とは、Clが上昇したことを意味する。
AAG増大の意味は、
AG=Na − (Cl + HCO3)
HCO3が↓なのに、Clが変化しなければ、
(Cl + HCO3)の和は↓ → AGは増大する。
※AG増大とは、Clが上昇しなかったことを意味する。
@AG増大型の代謝性アシド−シス
・乳酸アシド−シス
・糖尿病性ケトアシド−シス
・尿毒症
など
AAG正常型の代謝性アシド−シス
・尿細管性アシド−シス(RTA)
・下痢