こちらは解決事例「BMI50弱の患者に対して経皮的肝生検を実施したところ、脳空気塞栓が起き、片麻痺となったことについて、訴訟上の和解が成立し、遅延損害金や訴訟費用を合わせて約1億5000万円の経済的利益を確保した事例」のページです。
CT画像上、横行結腸を誤って穿孔(せんこう)する危険性が高い状態(Chilaiditi syndrome)にあることを事前に認識したにもかかわらず、内視鏡的に胃瘻(いろう)の造設を行い、この際に横行結腸を穿孔し、しばらく経ってから穿孔が発覚した事案です。
医療調査(依頼者よりいただいた資料や証言をもとに事実関係、法的問題点を整理した上で、医師から医学的な見解を得る調査業務)の段階からご依頼を受け、弊所にて医療過誤の有無について調査を開始しました。その結果を受けて、相手方の医療過誤が疑われたため、債務不履行または不法行為に基づいて、相手方へ損害賠償請求の通知書を発送し、交渉を行いました。
相手方との交渉では、過失と損害について争われたものの、通知書を発送してから、約4ヶ月で300万円の賠償金を支払わせる内容で、訴訟提起することなく早期に和解を成立させることに成功しました。